本市では,地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正と施行に伴い,平成27年度に行われた「桑名市総合教育会議」での協議を経て,「桑名市教育大綱」を策定しました。市教育委員会では,「桑名市教育大綱」をもとに,桑名市教育振興基本計画にあたる「くわなっ子教育ビジョン」を策定しました。このビジョンでは,子どもが自分でじっくり考え,じっくりと物事に取り組み,共に生きる力を育むことを力点に置きました。
この度,「桑名市総合計画」及び「桑名市教育大綱」の改訂に伴い,「くわなっ子教育ビジョン」の改訂を行いました。改訂の背景には,昨今の加速度的な社会状況の変化があります。人工知能(AI)の進化等の技術革新により自動化が進み,労働力代替の可能性について様々な推計が行われています。ある推計では,現在日本の労働人口の半数がついている職業が,技術的にAIやロボット等で代替可能になると予測しています。産業や働き方の変化に加え,世界規模での環境問題や国内の人口減少などの問題が山積しています。近い将来でさえ,どのように変化していくのか予測が困難な時代を迎えつつあります。答えが与えられるのを待つのではなく,正解のない課題に対して主体的に取り組み,必要な情報を収集し,多様な他者と協働しながら課題解決策を提案できる人材を育てることは時代の要請となっています。こうした中,平成29年3月に学習指導要領が改訂され,新しい時代に求められる資質・能力が示されました。
 本市においても,少子化の影響による児童生徒数の減少,入管法改正等による外国人児童生徒の増加,SNS等によるネットいじめの増加など,多様化・複雑化する教育課題に直面しています。持続可能な開発目標(SDGs)の「誰一人取り残さない」という考え方を踏まえ,すべての子どもたちが,これからの時代を生き抜いていくための力を身に付け,生涯にわたり安心して主体的に学び続けられるよう教育環境を整えていくことが必要です。
平成30年6月に閣議決定された国の「第3期教育振興基本計画」では,「自立」「協働」「創造」という第2期計画で掲げられた3つの方向性を引き継ぎつつ,2030年以降の社会を展望し,一人ひとりの「可能性」と「チャンス」を最大化していくことを中心課題に据えた教育が必要であるとしています。その教育施策の基本方針の1つ目として,「夢と志を持ち,可能性に挑戦するために必要となる力を育成する」を掲げています。これは,本市教育大綱の基本理念「夢を持ち,その夢に向かって努力する子を育てます」に通ずるものとなっています。
こうした背景を踏まえ,本市では,小中一貫教育を導入し,本ビジョンの推進ならびに桑名の教育のさらなる充実に努めてまいりたいと考えます。
 
最後に,本ビジョンの改訂にあたりまして,熱心な討議をいただきました「くわなっ子教育ビジョン作成委員会」の皆様に厚くお礼申し上げます。
 
                            令和2年3月
                            桑名市教育委員会教育長  近藤 久郎
 

くわなっ子教育ビジョン(全体版)20200818-182318[9913KB pdfファイル] 

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