『不育症』をご存知ですか?

 平成20年度から3年間にわたり、厚生労働省科学研究班が不育症に関わる研究と広報活動を行いました。当初は不育症の専門医さえ少なく、いまだ一般の方への認知度は低い現状があります。
 不育症という疾患が存在し、原因によっては治療で妊娠・出産が可能になる場合もあります。夫婦だけで悩まずに、一度、産婦人科医師に相談してはいかがでしょうか。

Q.不育症って何?

A.不育症とは、妊娠はするけれど、流産・死産や新生児死亡などを繰り返して結果的に子どもを持てない状態をいいます。
 不育症は決してまれなものではなく、調査によると2回以上の連続流産歴のある人が4.2%存在することが明らかになっています。
 不育症はまだ名前を知られていないので、自分が不育症だと気づいていない方や、どこに相談すればよいかわからない方もいるのではないでしょうか。

Q.不育症の原因は何ですか?

A.不育症の原因には様々なものがあります。
 たとえば、(1)子宮形態異常(奇形、子宮筋腫など)(2)内分泌異常(高プロラクチン血症、甲状腺機能異常、糖尿病など)(3)免疫異常(亢リン脂質抗体症候群、自己免疫疾患、同種免疫異常)(4)夫婦染色体異常など多岐にわたっています。

Q.不育症でも妊娠・出産はできますか?

A.原因にもよりますが、最終的には80%以上の方が出産することができます。夫婦だけで悩まずに、一度、産婦人科医師に相談してはいかがでしょうか。

Q.普段の生活で注意することは何でしょうか?

A.病気の悩みについて主治医の先生とよく相談しておくことも大切です。不育症についてきちんと説明を受けることは治療にもよい効果をもたらします。喫煙は流産に関与する可能性があるので禁煙をしたほうがよいでしょう。過度のアルコールも控えたほうがよいです。

Q.不育症について相談するにはどうしたらよいですか?

A.主治医の産婦人科医にまずご相談ください。大学病院などで専門の外来を行っている施設もあります。

 

(参考資料:一部厚生労働科学研究『不育症治療に関する再評価と新たなる治療法の開発に関する研究』班より)