歴史体験教室 【活かそう地域文化提案事業】
「ピンホールカメラを作ろう!」パート2

    

   2012年2月4日、六華苑で歴史体験教室「ピンホールカメラを作ろう!」を開催しました。当日は児童22名、保護者6名の計28名に参加していただきました。

カメラを作る前に、ピンホールカメラの専門家、熊崎勝先生から、ピンホールカメラのしくみ、作り方や撮影の仕方、現像の仕方を教わりました。ピンホールは、「針穴」という意味。針で開けた小さな穴から、色々な世界が写し出されるのです。レンズもないし電池も必要ありません。不思議ですよね。どんな写真がとれているかは、現像するまで撮った人にも分かりませんから、ワクワクドキドキしますよ。 

まずは、文化課職員から、昔の写真についての説明や、桑名で最初に写真館を開き、俳句で有名な正岡(まさおか)子規(しき)肖像(しょうぞう)写真を撮影した納屋(なや)(さい)兵衛(べえ)について教わりました。

 

 

 

カメラ作り

 熊崎先生からピンホールカメラの作り方を聞いたあと、印画紙をはさむフォルダを厚紙で作ります。デジタルカメラが普通のカメラだと思う児童には、不思議な作業かもしれませんね

 フォルダを作ったあと、缶に開けた穴にアルミの板を貼り付けます。この板には針で開けた小さな穴が開いています。慎重に開けたあと、サンドペーパーで穴をきれいにしたり穴の大きさを確認したりします。この穴の大きさで撮影時間が決まります。そのあとは、穴をふさぐマグネットシートや缶本体をデコレーションします。

    

 カメラを作り終わったら、現像ができるようにした番蔵棟へ移動です。窓がないので電気を消せば真っ暗にできるのですが、どうしてもはずせない非常口のライトは赤いセロファンで囲ってあります。

    

 

撮影

  

朝は寒かったのですが、撮影を始めるお昼ごろには晴天で絶好の撮影日和でした。文化財の建物や名勝の庭園も写したいところがいっぱいあるようで、どこにしようか迷ったり何度も撮影場所を変えたりする様子が見られました。

   

    しっかりと時間を計ってマグネットシートでふたをしたら、真っ暗にした番蔵棟へ向かいます。取り出した印画紙を現像液にひたすとモヤモヤと写したものが浮かび上がってきます。「わぁ!」「あぁあ」「え!?」うれしい声や残念な声など真っ暗な中でもにぎやかでした。定着、洗浄をすましたら印画紙を乾かして終了。と、同時に「もう一枚撮ってくる!」と駆け出す児童が続出でした。何枚か撮った写真からお気に入りの一枚を焼き付けると白黒の写真ができあがります。何でもクリアに写せるカメラとは違い、周りがぼやけた写真も味わいのあるいいものに感じて、参加者皆さんの写真にはそれぞれの良さがありました。ここまでの作業が新鮮で、写した結果がすぐ分からないところがかえって楽しいという声がありました。