新指定文化財について

瓦製阿弥陀如来坐像 附 瓦製覚月妙圓坐像・瓦製勢至菩薩坐像

平成26年1月9日に行われた教育委員会で、聖衆寺所蔵「瓦製阿弥陀如来坐像」が桑名市指定有形文化財(工芸品)に指定されました。この阿弥陀如来坐像は、瓦職人であった信行(しんぎょう)が製作した瓦製の仏像で高さ162センチで、瓦製としては三重県内で最大の仏像です。聖衆寺には、同じく信行によって奉納された、2点の小型の像があり、あわせて指定されました。 

種別 有形文化財(工芸品)

名称 瓦製阿弥陀如来坐像 附 瓦製覚月妙圓坐像・瓦製勢至菩薩坐像

所有者 聖衆寺

所在地 三重県桑名市大字北別所156番地

瓦製阿弥陀如来坐像

  桑名焼の祖

 現状では確認できませんが「天和二年戌八月二十九日信行隠士」の銘文があったことがわかっており、天和2年(1682)の製作です。信行は藩主松平定重のもとに陶器を献上するなどして、定重より報償されたと伝えられ、藩主定重の援助で聖衆寺を再興したと言われています(『久波奈名所図会』)。

 桑名の陶磁器と言えば萬古焼が有名です。萬古焼は沼波弄山(1718‐1777)によって、元文年間(1736‐1741)に始められたとされ、信行の作陶はそれよりも古いこととなり、信行が桑名焼の祖と言われる由縁です。信行の没年は享保17年(1732)で、弄山と面識があった可能性、また作陶について影響を受けた可能性が十分に考えられます。