桑名の生きもの【平成25年度】

モンキチョウ(チョウ目 アゲハチョウ上科 シロチョウ科)(4月)

堤防などの草原にモンシロチョウに似たチョウが敏捷に飛び交うのを見かけます。モンシロチョウほどの個体数はありません。オスの翅は黄色ですが、メスは白色型と黄色型の2型があります。夏になるとやや大型で黒縁が広い夏型が現れます。秋まで何度も発生を繰り返し、幼虫で冬を越します。幼虫の食草はマメ科です。

モンキチョウ

カワラヒワ(スズメ目 アトリ科)(5月)

カワラヒワは比較的開けた森林に多く、農耕地や市街地の公園、学校の校庭、河原などでもよくみかけます。春から夏にかけては、雄と雌のつがいで行動していることが多いのですが、秋になると集団で行動し、特にねぐらに入るときは大集団になります。体全体が黄褐色で、留まっている時は翼の黄色い模様が見えます。また、飛んでいる時は翼の黄色い帯が目立ちます。太いくちばしをもち、ヒマワリの種子などを好んで食べます。

カワラヒワ

 

カワウ(ペリカン目 ウ科)(6月)

朝や夕方にVの字型の編隊を組んで飛んでいくカワウを見かけることがあります。からだは黒く、比較的大きな鳥です。河川、湖沼、海に潜り魚を捕っているため、水の汚染が進んだ1970年代には日本で繁殖地が3カ所、3000羽しかいない状態になりました。その後、環境対策が進み、数が増えました。揖斐川にかかる油島大橋北側にある中洲に集団営巣地があります。長良川で有名な鵜飼いに使われるのは、近い仲間のウミウです。

カワウ

 

クロガネモチ(被子植物・モチノキ科)(7月)

クロガネモチは暖地に生える常緑高木です。 幹はまっすぐで枝葉がよく茂り、秋になると紅色の丸い果実が集まってつきます。美しいので神社や公園などに植えられています。
特徴として若枝は紅紫色で角張り、大きくなると樹皮は灰白色となります。野鳥が種子を運び庭などでその芽生えが見られます。和名は葉、枝の表面が黒光りすることに由来します。
芳ヶ崎に生えているクロガネモチは市指定(昭和41年11月22日)の天然記念物で地元が大切に守っています。 この指定の株は雌雄異株で、多数の枝を四方に張り見事な傘状をした名木です。 

クロガネモチ

ウツボグサ(被子植物・双子葉類・シソ科)(8月)

日当たりのよい山野の草地にはえる多年草です。茎は切口が四角形で、6から7月頃に高さ20から30cmの稲状についた鮮やかな紫花が咲き、草むらの中でひと際目立ちます。
和名の由来は花穂(かすい)の形が弓矢を入れる靫(うつぼ)に似ているからといわれます。また、夏には花穂(かすい)が黒く枯れるから「夏枯草」(かこそう)という別名も持っています。花後は基部から横たわるように茎を伸ばして繁茂します。

ウツボグサ

 

ツヅレサセコオロギ(直翅目コオロギ科)(9月)

8月の盆入りのころ「リー・リー・リ―・・・」と鳴くコオロギがいます。この単調な鳴き声を、昔の人は「肩刺せ・裾させ・綴(つづ)れ刺せ」と聞き、綴れた冬物を縫う準備をしたということから、その名があります。秋が深まり気温が低くなると、鳴くテンポが遅くなり声もか細くなって、うら寂しい鳴き声に変わります。主に草原や畑に住んでいますが、人家付近にも多いコオロギです。   

ツヅレサセコオロギ    

オオカマキリ(カマキリ目カマキリ科)(10月)

市内には、オオ・チョウセン・ハラビロ・コの4種のカマキリがふつうに見られます。
その中で本種は最も大きいものです。カマキリを見かけたら、彼らがいること自体、良好な草原環境が残っていることの証です。哺乳動物におけるライオンやトラと同じ生態系の頂点付近にいる1匹のカマキリの存在は、背後に何十倍ものエサ昆虫がすんでいることを私たちに教えているのです。

オオカマキリ

ホンドタヌキ(食肉目イヌ科)(11月)

狸寝入り(たぬきねいり)。みなさんも経験したことがあるのでは?
これは、驚くと仮死状態になるタヌキの習性からきています。このために、車のライトにびっくりして動けなくなり、交通事故にあって死んでしまうことがたびたびあります。
動植物をはじめ、残飯やドッグフードなど何でも食べる雑食性。特に、土の中にいるミミズや昆虫の幼虫たちがお気に入り。木登りができ、秋には実っている柿も食べちゃいます。ことわざにもよく登場し、昔から人の近くでくらしている姿がうかがえますね。でも、「捕らぬタヌキの皮算用」「シカ待つところのタヌキ」「タヌキが人に化かされる」「キツネとタヌキの化かし合い」「同じ穴のムジナ」。なんだかなぁ

ホンドタヌキ

ホンドキツネ(イヌ目イヌ科)(12月)

大きな耳とモフモフのシッポが特徴的。
古くからヒトとの関わりが強く、伝説や童話、信仰などにたびたび登場します。稲荷神社の使いとして、なじみ深い方も多いのではないでしょうか?ただ、お供え物として知られる油揚げは、雑食性ではあるが動物食が強いこともあり、大好物というわけではありません。
平地から山地にかけて、森やその周りの草はら、田んぼなど、さまざまな広い環境を利用してくらしています。草はらなどのひらけた場所では、ネズミを捕えるために高く飛び上がり、狩りをする姿を見かけることができるかもしれませんよ。
巣は、穴を堀ってつくり、入口には動物の骨や鳥の羽などの食べカスが見られます。アナグマの巣も似ていますが、このカスがないことで見分けがつきます。この他にも、キツネがいることを示す印(フィールドサイン)は、特徴あるものが多いので、ぜひ調べてみてくださいね。

 ホンドキツネ

ヤマガラ(スズメ目シジュウカラ科)(平成26年1月)

ヤマガラは平地や山地の常緑広葉樹林に生息し、冬季になると市街地でも見ることがあります。
鳴き声は「ツツピー、ツツピー」とさえずります。
昆虫、クモ、木の実などを食べます。ドングリやシイ類の堅い実は足ではさみくちばしで割って食べます。冬の食料として木の実など樹皮の隙間や土の中に埋め貯える習性があります。
キツツキの古巣などに巣を作り繁殖することもあります。

ヤマガラ

シジュウカラ(スズメ目シジュウカラ科)(2月)

黒いネクタイ模様が特徴的なカラ類です。市街地から山地まで広く生息し一年中見ることができます。
細く甲高い声でジュクジュク、ツピーと鳴き、オスはツツピー、ツツピーと強い調子でさえずります。
昆虫やクモ、種子や木の実などを枝の上で食べます。
冬になると他のカラの仲間と一緒に群れをつくり移動していることが多いです。

 シジュウカラ

ツグミ(スズメ目ツグミ科)(3月)

秋になると、シベリアより飛来するヒヨドリほどの大きさ(約27cm)の冬鳥です。たくさん木の実などが山に残っている時はそこで餌を採り、田畑にはあまり降りてきません。冬になると、水田や畑の地面で見ることができます。以前は焼き鳥にするために、密猟されていました。
現在、野鳥は捕まえるだけで、1年以下の懲役、又は100万円以下の罰金が科せられます。 

つぐみ