桑名の生きもの【平成26年度】

ユリカモメ(チドリ目カモメ科)(4月)

冬鳥として、シベリアなどからやってきます。冬は白い頭が春になると黒くなります。足やくちばしがオレンジ色であることから、他のカモメと区別することができます。
在原業平の伊勢物語に「名にし負はばいざ言問はむ都鳥わが思う人はありやなし」と出てくる都鳥はこのユリカモメのことです。ミヤコドリという鳥もいます。                      

 

カギカズラ(被子植物・双子葉類・アカネ科)(5月)

カギカズラは暖地性の植物ですが、多度山一帯に繁茂しています。
この植物は山麓の湿り気のある林緑などに生える常緑のつる性樹木です。
6月中旬頃に白緑色の小さな手毬状の花をつけます。 
葉の付け根に短枝の変化した太く曲がった鋭い鉤爪(かぎづめ)ができ、これが名前の由来にもなっています。他の植物にからみついて高く伸びていく姿は生命力のたくましさを感じさせます。  

カギカズラ      

ホソバオグルマ (被子植物・双子葉類・キク科)(6月)

堤防や河川敷などの草地に見られる多年草です。
草丈は20から50cmで7から10月頃黄色の頭状の花をつけます。
 類似のオグルマに比べ、葉は細く幅は10mm以下で花も一回り小さく3cm以下です。名前の由来は細い葉がつき小さい車のような花の姿から付けられたと言われています。
この植物は三重県レッドリスト種に挙げられています。これからの堤防改修による絶滅が心配です。

ホソバオグルマ

ミヤマクワガタ(クワガタムシ科)(7月)

クワガタは、カブトムシと並び子どもたちに人気のある昆虫です。名前の語源となった「深山」は山深い場所を意味します。
そのため、本種が平地で採集されることはめったにありません。オスには、大きな大顎が発達しています。
かつての子どもは、体色の赤いノコギリクワガタを平家とみたて、本種を源氏と呼び両者を戦わせてよく遊んだものです。

ミヤマクワガタ

ツクツクボウシ(セミ科)(8月)

体つきがほっそりしていて、はねが透明の中型のセミ。お盆のころより、「ツクツクボウシ」と独特の声で鳴きます。
セミは、種類によって鳴く時期が異なり、市内で一番早く鳴くのはニイニイゼミ、次にアブラゼミとクマゼミ、本種は最も遅れて鳴きます。
人は、このセミが鳴くようになると、暑かった夏がようやく終わりを告げ、秋が近づいていることを知りました。

ツクツクボウシ

ミシシッピアカミミガメ (カメ目ヌマガメ科)(9月)

「ミドリガメ」という名前で売られているカメを見たことがありますか?小さく、かわいらしい姿をしていますが、すぐに成長し、甲羅の大きさは30cm近くにもなります。名前の通り、アメリカからやってきた外来種です。
ペットとして飼えなくなったものが捨てられ、繁殖し、野生化しています。また、悪化した環境や塩分にも強いことから、水辺のいたるところで見かけます。そのために、元々市内に生息していたカメたちが、くらしにくくなっています。

ミシシッピアカミミガメ

ヌートリア (ネズミ目ヌートリア科)(10月)

大型のネズミの仲間で、南アメリカ中南部原産の外来種です。河川の流れのゆるい場所や池などでくらし、土手などに巣穴を掘って生活しています。
戦時中、兵隊さんの防寒用に毛皮をとるため、1939年ごろ持ち込まれました。体の外側は剛毛がおおわれていますが、内側には柔らかい毛があり、水中生活でも寒さが苦にならないようになっています。
水辺の植物を食べますが、イネや野菜類も食べてしまうことから、河川の周辺では農業への被害が見られます。
特定外来生物(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)に指定されている他、世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合)、日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会)にも指定されています。

ヌートリア

コガタスズメバチ (スズメバチ科)(11月)

1年で作り上げた巣は秋に最大になり働き蜂・雄蜂は死に絶え、女王蜂だけが朽木などで越冬します。春、暖かくなると、女王蜂1匹でトックリ型の巣を作ります。ハエなどを狩る働き蜂が誕生すると女王蜂は産卵だけに専念します。秋も深まってくるとハチに刺される被害がでます。スズメバチ類で死亡する人は、全国で年間約30人います。人を刺すのは外敵を排除するためであり、巣に近づかないことが大事です。

コガタスズメバチ

スズメ(スズメ科)(12月)

 身近な鳥として最も親しみのある鳥ですが、意外と警戒心が強く近くには来てくれません。長い間、狩猟の対象として狙われていたため、人に対する警戒心がとても強い鳥です。ただ、近年都会では餌をもらいに人の近くまで寄ってくるスズメがいるようです。手の上の餌を食べたという報告もあります。

スズメ

タゲリ(チドリ科)(平成27年1月)

冬に開けた農耕地にモンゴルや中国北部から群れを作って飛来します。1年中見ることができるケリに似ていますが、一回り小さく、冠羽(頭の上へ伸びた羽)が特徴です。
先が丸い翼でふわふわと飛び、白黒が鮮明で美しい鳥です。 
田畑や川の水際で昆虫やミミズなどを食べています。

タゲリ

 キジ(キジ科)(2月)

キジは草原に好んで生活する鳥です。耕作放棄地や休耕田が増えて、キジも増えているといわれています。
冬に狩猟鳥(捕まえて食べてもよい鳥)となっていますが、日本の国鳥(日本を代表する鳥)にもなっています。
繁殖期に雄は「ケーン」と鳴きます。写真のキジはオスで、メスは比較的地味な茶色の体色をしています。

キジ

タチツボスミレ (スミレ科)(3月)

日差しにも暖かさを感じる早春の道端に咲き始めます。日本の代表的なスミレで、草地や林内など広く分布しています。側弁と唇弁には紫条がある可憐なスミレで、和名は茎から立ち上がる庭(坪)に咲くスミレという意味でつけられました。他のスミレにもあるエライオゾームというアリが好む脂肪体を運ばせ繁殖しています。

タチツボスミレ