実施日

平成26年11月29日(土曜日) 午後1時30分から3時40分 

実施場所

長島公民館 ホール

会議次第

開会

市長あいさつ

【一部】“本物力こそ、桑名力。”~ブランド元年と新しい総合計画について~(市長)

【二部】地域医療の現状について(豊田鈴鹿医療科学大学学長)

    桑名市総合医療センターについて(竹田地方独立行政法人桑名市総合医療センター理事長)

    桑名の地域医療(加藤保健福祉部理事)

トークライブ:みんなで考える桑名の地域医療

コーディネーター(豊田鈴鹿医療科学大学学長)

閉会

どこでも市長室の内容 

Q:高齢になっても、地域で健康に生活し続けることができるよう、予防対策に力を入れてほしい。

A:桑名市では、現在「地域包括ケアシステムの構築」に向けて取り組んでいるところです。地域包括ケアシステムとは、団塊世代が75歳以上となる2025年を目途に、重度な要介護状態となっても、住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援が一体的に提供される仕組みづくりを構築することです。また、今後、認知症高齢者の増加が見込まれることから、認知症高齢者の地域での生活を支える仕組みづくりも必要です。現在、各地域の自治会等で行っている健康づくりの教室等を、介護予防の「通いの場」として活用できないか検討しているところです。そのようなことから、現在、桑名市では様々な職域の代表者で構成する「桑名市地域包括ケアシステム推進協議会」を設置し、地域包括ケアシステムの構築を進め、予防対策の検討に努めています。

 

Q:病院建設・運営について両先生から初めてお聞きしたが、非常に意欲的で前向きで素晴らしいと思いました。市民がみんなで病院を応援する「市民病院応援隊」をつくるのも必要かなと思う。市の財政が厳しいお金の問題は、補助金見直しのほか、行政だけでなく市全体で取り組まなければならないと思います。

A:「総合医療センター応援隊」を是非作っていただきたいと思います。病院は市の最重要課題と思っています。お金の問題ですが、建設に当然お金は必要となります。また、運営にもお金がかかる部分もあると思います。これには、命を守る部分が最優先と思ってお金を付けなければならない。それ以外の部分に優先順位をしっかり考えて、補助金の見直しなど様々な事業の見直しをしなければなりません。市の財政が厳しいのであれば、みんなで頑張って知恵を出して汗をかいて、みんなでこの地域のために何ができるか考えて動いていただくことが一番大事ではないかと思います。地域のみなさんと一緒にこの桑名市の価値をどうやって伸ばしていくか考えていける全員参加型のまちづくりをこれからも進めていきたいと思っています。

 

Q:障害を持つ方々が安心して住める地域になるために、比較的近くで医療を受けることができればと思います。三重大や名古屋までいかなければならない方々が非常にたくさんみえます。そこで、障害者を連れて行く家族の負担軽減のために、親がレスパイトできる療養型のところを造っていただくと随分違うと思います。また、病院で完全看護と言われても、障害の方や老人の方がそこで落ち着かれない方々がたくさんみえます。その方々をどう受け入れていくのか。ハード面の立派な建物も必要ですが、ソフト面で家族が抱えてしまわないように相談できるような場や、機能訓練の場を設ける取り組みをしていただけたらと思います。          

A:障害児の方の、近くでの医療行為は大きな課題です。今後、我々も研究していかなければならないと考えています。家族が高齢化になったレスパイトの問題は、現在、桑名市は三重大学と一緒になって小児在宅医療の研究をやっています。まだ方向性は出ておらず、今現在どうするということはできませんが、そういった実情は行政にも伝わっている状況ですので、これからいろいろ進めていきたいと考えています。医療の関係でハード面は良いがソフト面はお困りの方がみえるからということでは、病院・医療の現場は限りがあるため、これからは新しいものを作るのは不可能な状況となっています。これからは、介護、福祉、医療のいろんな現場との連携を強化する必要があると思っています。機能訓練については療育センターでかなり充実しています。大人の方の機能訓練はありませんが、予防のための機能訓練を保健センターでやっていますのでご利用いただきたいと思います。新しい総合医療センターは急性期の病院となりますが、急性期の病院だけではやっていけませんので、回復期のリハビリ・緩和医療・障害者や在宅医療の問題などいろいろありますが、どこかにリハとか緩和の後方支援となるような病院を作らなければなりません。特に桑員地域には回復期リハの病棟が、ヨナハ病院でやってもらっていますけれども非常に少ないことから、どこかに作らなければならないと以前から言われております。今後どうなるのかわかりませんけれども、現在私どもが考えている一つは西医療センター跡地に緩和医療・リハビリ・障害者の患者さんのケアができるようなものができればいいのではないかと検討を始めているところです。

 

Q:病院に要するお金について、当初予算に対してどれくらい予定価格をあげられたのか。

A: 当初の予算は106億円でした。この額は見積もりをしていない金額です。当初の計画を立てる時に、400床で急性期の病院とするには106億円くらい必要だろうとの計画がありました。ただしっかりと積算をして見積もりをしたところ、141億円必要だろうというのがおおもとの金額です。しかしながら、その金額では入札に応じていただけませんでした。東日本大震災に伴い日本中の建設業の方々が東北へ被災復興のために行っていますし、オリンピックに向けた建設需要もあります。また、名古屋駅前でビルの建設が7本もあり、東海地方の職人さんが3千人くらい行っているために、この地域の公共事業の入札が不調になっています。また、建築費も高騰していることなどから、最初の金額から68億円、しっかり見積もりをした時から考えると34億円増えた174億6千万円まで上がっています。

 

Q:黒字はどれくらい見込まれているのか。収支計算上174億6千万円使って病院を建てるとすると、桑名市の税金を投入して建てた病院が何年でコストを回収できるのか。病院を建てたことによって市の財政が悪くならないか、若い世代にとって心配なところがある。

A:市総合医療センターは地方独立行政法人ですので、本来病院側でお金を出す部分があるのですが、独法が低利でお金を借りられないため、市が肩代わりして病院が負担すべき部分を借りています。桑名市総合医療センター評価委員会でも30億円超を積み増して病院経営がやって行けるのかを評価しましたところ、その時点の医療センターの経営状況を継続していただけるのであれば、収支トントンでやって行けるであろうとの計算を出しています。但し、それ以上積み増されると、かなり経営を良くしないとやって行けないということです。評価委員会としては、これ以上積み増すと市にかなり負担をかける危険性があると申し上げているところです。

 

Q:35年くらいすると建設費が償還できるというイメージですね。

A:新病院ができてから最初は赤字ですが、だいたい3年たってくると5億円の黒字となる見込みです。国からいただいている補助金もあることから単純に計算できませんが25年で償還する予定です。

 

Q:長島地区からでは、車を所有していない方は病院に通いづらいため、直通のコミュニティバスを走らせてほしい。直通が難しいのであれば公共交通というかたちで市が三交バスに働きかけて欲しい。県から学生に対する奨学金が出ているのは素晴らしいと思いました。桑名市独自で市民に対して奨学金制度を設けて、桑名の病院に残ってもらう学生にはある程度免除するなどして、桑名から医師を生み出すような仕組みがあれば良いと、子育てしている世代としては思いました。

A:バスに関しては、国土交通省で民間が運行している地域ではコミュニティバス等は運行できないという法律があります。奨学金制度については、市総合医療センターと市では医学生奨学金制度を設けて医学生や研修医に貸与しています。