更新日: 2023年5月25日
ここから本文です。
水道料金の改定(令和5年1月から)について
本市では、将来にわたり持続可能な水道を目指し、老朽化が進む施設や水道管の更新・耐震化に取り組んでいます。
そのためには多額の費用が必要となり、「桑名市上下水道事業経営戦略」では、水道料金について、令和3年度に現行水準比2.4億円、料金改定率10%、令和7年度に2.4億円、料金改定率9%の改定を行う方針が示されていますが、令和3年度は新型コロナウイルス感染症が市民生活に多大な影響が生じていた状況を鑑み、料金改定を延期したところです。
しかしながら、現行の料金水準では、安定的な水の供給に必要な財源を確保することは極めて困難な状況であることから、桑名市上下水道事業経営審議会への諮問、答申を経て、当初計画から1年後の令和5年1月から水道料金を改定させていただくことになりました。
市民の皆さまにはご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
今回は下水道使用料及び農業集落排水施設使用料の改定はありません。
どうして水道料金を改定するの?〜料金改定の背景〜
人口減少等により水需要は年々減少傾向となっており、料金収入が減少している中で、多くの水道施設・管路は老朽化が進行しています。
今後も市民の皆さまに安心・安全な水道水を安定的に供給し、災害に強い水道施設・管路への更新を行っていくためには、財源の確保が必要となることから、料金の見直しを行います。
安全・安心な水を安定して供給するために
改定時期および新料金表
新料金の開始時期
- 偶数月検針のお客さまは令和5年2月検針から
令和4年12月分は旧料金、令和5年1月分は新料金で計算します。
- 奇数月検針のお客さまは令和5年3月検針から
令和5年1・2月分は新料金で計算します。
令和5年1月からの新料金表は下記リンクからご覧ください
現行料金との比較
実際の請求(2ヶ月分)にあてはめた場合の差額参考額は次のとおりです。(税込)
- お客さまの水道使用量によって金額は変わります。
改定後の水道料金を試算するには
水道メーターの口径、使用水量(1期2ヶ月分)を入力していただくと、改定前、改定後の水道料金額、およびその差額をご確認いただけます。
Microsoftexcelで作成しておりますので、お使いのパソコンの状況によっては計算できない場合があります。
料金改定に関する主なQ&A
- なぜこの時期に料金改定をするのですか。
桑名市では、市民生活や企業の経済活動等を支えるライフラインとして重要な水道事業を将来にわたり安定的に継続させることを目的として、平成28年3月に最初の「桑名市上下水道事業経営戦略」を策定しました。「経営戦略」では、長期的な視点から水道の安全性、安定性と経営の健全性を確保していくため、計画的に料金改定を行うなど、経営基盤の強化に取り組むこととしています。その後、「経営戦略」の検証や上下水道事業の見直しなどを踏まえ、「経営戦略」の改定が必要と判断し、平成31年3月に現在の「経営戦略」を策定しました。
現在の「経営戦略」では、本市の水道料金の水準は、類型平均や全国平均と比べて低い状況にあり、現行の料金水準では、安定的な水の供給に向けた投資や老朽化する施設・管路の維持管理の費用をまかなうことは極めて困難と分析しており、令和3年度に水道料金の見直しを行う方針を示しています。
令和3年度については、新型コロナウイルス感染症が全国的に多大な影響を与えていた状況を鑑み料金改定を延期しましたが、財政シミュレーションの結果、現行料金水準のままでは令和5年度に収支が赤字となる可能性があり、安定的な水供給に影響が生じるおそれがあるため、令和5年1月に料金改定を行うことになりました。
- 「経営戦略」とはどのようなものですか。
公営企業を取り巻く経営環境は、急速な人口減少等に伴う料金収入の減少や保有する施設の老朽化に伴う更新事業費の増加など厳しさを増しています。このような中、公営企業が将来にわたって住民生活に重要なサービスの提供を安定的に継続することが可能となるよう、総務省は平成26年8月に地方公共団体に対し、中・長期的な基本計画である「経営戦略」の策定を要請しました。桑名市では平成28年3月に最初の「桑名市上下水道事業経営戦略」を策定しています。
- なぜ水道施設の更新や耐震化の費用を水道料金で賄うのですか。市の税金で負担すべきではないですか。
水道事業は地方公営企業として、「独立採算制の原則」により、経営に必要な費用は、皆さまからいただく水道料金収入で賄うことになっています。
- 「地方公営企業」とはどういうものですか。
「地方公営企業法」に基づき、地方自治体が社会公共の利益を目的として経営する企業です。桑名市では水道事業及び下水道事業が地方公営企業となっています。
一般的な行政では税金収入を主な財源として事業を実施しているのに対し、地方公営企業は、利用者からの料金収入で事業を実施しているという特徴があります。このため、常に効率的な事業運営を行い、企業としての経済性を発揮するとともに、その本来の目的である公共の福祉を増進するように運営することが基本原則となっています。
- 水道料金の改定をしないとどうなるのですか。
毎年収支の赤字額が累積し、水道施設や水道管の更新、耐震化に必要な財源が確保できなくなるため、皆さまに安定して水をお届けできなくなるおそれがあります。「経営戦略」に基づく財政シミュレーションによると、令和5年1月に料金改定を行わない場合、水道事業会計の収支は令和5年度以降に赤字になる可能性があります。
- 水道施設や水道管の更新をしないとどうなるのですか。
水道施設等の老朽化は、漏水事故や災害時の断水などの大きな被害をもたらすおそれがあります。安全・安心な水を安定的に供給するため、また、今後発生が想定される南海トラフ地震などの大規模災害に備え、可能な限り被害を最小限に抑えるためには、水道施設等の更新や耐震化に計画的に取り組んでいく必要があります。
- 今回下水道料金を改定しないのはなぜですか。
現在、「経営戦略」の中で下水道事業の収益については、今後改善に向かうと見込んでいることから、当面の間「経営戦略」に沿って、現行の料金体系を維持することとしました。なお、「経営戦略」については、事業経営を取り巻く情勢を反映し、定期的に見直す必要がありますが、下水道料金の改定については、今後の「経営戦略」の見直しごとに適切な料金水準を検討してまいりたいと考えています。
- その他のQ&Aについてはこちらをご覧ください。
改定の内容等につきましては、以下をご覧ください
水道料金・下水道使用料のお支払い方法などについてはこちら
水道料金改定の内容・説明資料はこちら
「桑名市上下水道事業経営戦略2019~2028」はこちら
総務省は各自治体の公営企業が将来にわたって安定的に事業を継続していくための中長期的な経営の基本計画である経営戦略の策定を推進しています。
桑名市上下水道部では平成28年3月に「桑名市上下水道事業経営戦略」を策定し、その後平成31年3月に見直しを行いました。
桑名市上下水道事業経営審議会についてはこちら
水道事業及び下水道事業の円滑な経営を図るため、学識経験者、各種団体及び公募による市民の方で構成された「桑名市上下水道事業経営審議会」を設置し、上下水道事業の経営に関する重要事項をご審議いただいています。
お問い合わせ
こちらのページも読まれています