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伝統工芸品

古くから交通の要衝で、流通の拠点だった桑名では、様々な工芸品が現代に伝えられています。
漆器や鋳物、刃物をはじめ、桑名が発祥の萬古焼、特産のはまぐりを再利用したかわいらしい貝雛に美しい桑名の千羽鶴など、お土産にも最適です。

 

桑名盆(かぶら盆)

江戸時代後期、松平定信が漆塗りの丸盆にかぶらの絵を描かせ、将軍家へ献上したことにちなみ、かぶら盆と呼ばれるようになりました。かぶらの丸は家庭円満、根ひげは子孫繁栄に例えられ、縁起物として重宝されました。職人の手描きの技が光る桑名の伝統工芸品です。

 

はじき猿

はじき猿は江戸時代の中頃から多度大社門前町の土産物として売られている郷土玩具です。棒を抱かせた布製のくくり猿を竹の反発力を利用し弾いて上下させる玩具で、その動きと名称から「災難をはじき去る(猿)、運をはね上げる」とされ、縁起物として親しまれています。

 

漆器

桑名盆は江戸時代初期より生産されていた名産品。木地呂塗りで朱色に縁取りされ、草花など多様な文様が描かれていました。盆の縁を変わり塗りの青漆イジイジ塗りで処理しているのも特徴の一つ。その他、かぶらの絵を描いた「かぶら盆」は縁起物として知られています。

 

桑名の千羽鶴

桑名の千羽鶴は、1枚の紙に切り込みを入れて複数の繋がった鶴を折ります。江戸時代に長圓寺の住職である魯縞庵義道が考案した連鶴で、その折り方は50種類ほど。2羽から最高97羽の折り鶴が繋がった作品は立体的で美しく桑名市の無形文化財に指定されています。

 

貝雛

貝雛は桑名特産のハマグリの貝殻を再利用して、手作りしている桑名のお土産品です。縁起のよいハマグリの貝殻に、着物や風呂敷などの生地を丁寧に施したお雛様は華やかで愛らしく、手作りならではの温もりも感じられます。ストラップ型のものなどもあります。

 

萬古焼

桑名が発祥の地である萬古焼。江戸時代中期の商人・沼波弄山(ぬなみろうざん)を始祖とし、赤絵を描く古萬古と江戸時代後期に再興された有節萬古があります。現在も「いつまでも変わらない」萬古不易の精神を受け継いだ作家たちが独自の作陶に挑み続けています。

 

刃物

桑名は室町時代より多くの名工を輩出し、江戸時代後期には刃物類の産地として名を馳せました。特に菜切包丁は播州、越前より早くから作られ、切れ味の良さで評価されました。刀鍛冶の技を伝承して作られる包丁など、職人たちの手技はさまざまな分野で生き続けています。

 

鋳物

桑名は日本有数の鋳物生産地。その歴史は戦国時代に始まり、鋳物師と呼ばれ活躍していた職人の技が残されています。近年は「くわな鋳物」としてブランド化され、デザイン性や機能性に優れたモダンな日用品から工業製品まで、幅広い分野の鋳物が作られています。

 

和太鼓

良質な木材の集積地であった桑名では古くから太鼓の製造が盛んでした。和太鼓は原木をくりぬいて形を整え丹念に削って木目を出し、皮を張ります。何百年と受け継がれた伝統の技と職人の思いから生まれる和太鼓は、姿、形ともに美しく、迫力ある響きで祭りに華を添えます。

 

くわな名物

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掲載日:2022年2月1日

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