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桑名は、知る人ぞ知る和菓子の宝庫。江戸時代に東海道の宿場として栄え、お伊勢参りの旅人が立ち寄る茶屋が多かったことから、当時からの名物「安永餅」をはじめ、今でも歴史ある名店が数多くあります。
安永餅
江戸時代にお伊勢参りをする人たちに人気を博した「安永餅」。つぶあん入りの餅を細長く伸ばした焼き餅で、焦げ目の香ばしさと餡の上品な味わいが特徴です。今も変わらぬ桑名名物で、江戸時代から続く老舗店で伝統の味が守られており、桑名土産の定番商品です。
都饅頭
桑名発祥の伝統的な銘菓。都饅頭といえば全国的にはカステラ風の生地で知られていますが、小麦粉と砂糖、卵、蜂蜜で作った生地の中にこしあんを詰め、黒ゴマをちらしたものが桑名の都饅頭の特徴です。表面は香ばしく、中はしっとり。手土産としても喜ばれます。
彩り豊かな和菓子
桑名は宿場町として多くの旅人でにぎわい、茶事などの文化も栄えたことから、歴史ある和菓子の名店が数多くあります。季節ごとの意匠が華やかな練り切りや、工夫を凝らした餅菓子、素朴な饅頭など、店ごとに多彩な技と味を楽しむことができます。
蛤しるこ
桑名の名物、ハマグリの形をした最中に上質なさらしあんを詰めた懐中しるこです。熱湯を注ぐとすぐに溶けて、上品で優しい甘さのおしるこができあがります。もち米を使った最中のもちもちした食感とさらしあんが絡んで、とろっとした滑らかな舌触りが楽しめます。
妖菓 村正
室町時代から江戸時代にかけて桑名で作られた名刀「村正」。「徳川家に仇なす」という妖刀伝説でも知られる村正をモチーフにし、見た目や味に工夫を凝らしたお菓子です。中には栗きんとんが入っています。村正の美しい刀紋と独特の形状を再現した桑名の新しい名物です。
とらや饅頭
1704年創業の三重県内で最も古いとも言われる老舗で、当時から武士や町人に親しまれた「とらや饅頭」。「酒素(さかもと)」でこしあんを包んで蒸すという伝統的な製法で作られた饅頭は、しっかりとしたコクがありながら上品な味わいです。
かりんとう饅頭
黒糖饅頭生地に自家製の滑らかなこしあんをたっぷり包み、カリっとした食感に揚げた定番饅頭です。桑名発祥のこめ油で揚げたカリカリの香ばしい生地が特徴で、甘さ控えめのこしあんとのバランスも絶妙です。オーブンで温めてからいただくのもおすすめです。
クリーム大福
多度名物の「クリーム大福」は、やわらかいお餅の中にほどよい甘さのつぶあんと生クリームがたっぷり。餅、つぶあん、クリームの三層のハーモニーとふわふわの食感が楽しめます。多度大社の参道沿いにある創業150年の老舗和菓子店「丸繁」の人気商品です。
多度ういろ
黒糖を使った多度ういろは、多度大社の参拝客などに親しまれている名産品。昔ながらの製法で手づくりされているので、いつもできたてのおいしさを楽しめます。控えめな甘さとプルンとした食感が特徴で、他のういろとは違う風味やおいしさが楽しめると評判です。
最中
華やかで上品な最中は桑名で人気の和菓子のひとつ。サクサクした食感の薄い皮の中には上質なつぶあんがぎっしり。手に持つとずっしりとした重みを感じるほどです。つぶあんは甘さ控えめで、一粒一粒しっかりした食感と小豆本来の味が楽しめます。