更新日: 2022年2月1日
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多度祭 上げ馬神事
多度祭は、三重県の無形民俗文化財(むけいみんぞくぶんかざい)で、毎年5月4日、5日に行われる多度大社の神事(しんじ)です。
「上げ馬神事」は、南北朝時代から始まったと言われています。
多度大社が長島一向一揆の際に信長によって、焼き打ちにあい、一旦取りやめになりましたが、後の桑名藩主本多忠政(ほんだただまさ)の尽力(じんりょく)のもと再開されました。
多度・小山・戸津・北猪飼(きたいかい)・力尾の5地区から騎手(のりこ)を出し、肱江(ひじえ)地区から神児(ちご)を出します。
5地区と肱江地区を合わせた6地区は「御厨(みくりや)」と呼ばれ、多度大社に一番近い周辺地域で、古くは神領域であったと言われるところでした。それぞれの地区で定められた順にハナウマが決められ、例年ハナウマの地区が祭を取り仕切ります。
各地区の騎手(のりこ)は15歳から20歳までの青年の中から、神児(ちご)は6歳から8歳の男児の中から神占(しんせん)によって決められます。
騎手に選ばれた青年は、早朝に馬に乗る練習などをし、4月から祭に向けた生活になります。
騎手や神児だけではなく、地区の青年会や役員のみなさんも、5月4日、5日に向けて様々な準備を行うことから、祭り前の1か月間は、地区内が祭モードになります。
祭り当日は、毎年多くの観光客が訪れます。
上げ馬神事は、上がった馬の数や順番で、その年の豊凶(ほうきょう)や米の品種(ひんしゅ)を占っていました。今は、景気を占っているとも言われています。
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