更新日: 2024年8月4日
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桑名サンダル
桑名のサンダル履物
桑名サンダルは、カリプソと呼ばれる鼻緒付きのサンダルが主流です。一品一品手作りで、履き心地や素材にこだわった商品が特徴です。
(カリプソ=鼻緒付きサンダル)
桑名の履物づくりは、明治初期から続く桑名市の地場産業です。
「伊勢表」といわれる竹皮の草履表の生産から始まり、草履表といえば「伊勢表」といわれるほど一世を風靡しました。大正時代には、草履、下駄に使われる布や皮鼻緒「伊勢なめし」の生産が盛んとなり、全国にその名が知れ渡りました。
近年、大手メーカーによる大量生産商品や海外からの廉価品など「質よりも値段の安さ」を求めた履物が圧倒的なシェアを占めていますが、桑名のサンダル業界では、「手づくりだからこそ出来る丁寧な作り」、「履き心地や素材へのこだわり」を合言葉に、品質に妥協せず、明治初期から続く伝統と脈々と受け継がれる技で、お客様に信頼される桑名サンダルをつくり続けています。
桑名サンダル履物協同組合
桑名のサンダル履物を共同宣伝するために設立され、毎年、神戸で開催される見本市「全国サンダルフェア」に継続して出展し、“桑名のサンダル履物”を全国に向けて発信しています。
また、消費者の多様化するニーズにあった新商品開発に努めています。
見本市への出展
全国サンダルフェア(主催:全日本ケミカルサンダル工業協同組合連合会)は、毎年神戸(履物デザインの最先端)で開催されており、全国から多くの関係者が来場しています。
(全国サンダルフェアSummer Collection)
新製品の開発
魅力ある商品づくりのため、消費者ニーズ調査やサンプル作成、デザインや履き心地に関するモニタリングを積極的に行い、時代や流行にあった商品づくりを心がけております。
近年では、桑名サンダルのブランド「履楽駆住」(リラックス)を立ち上げ、普段使いで気楽に履くモダンな商品を中心に考案しています。
平成23年度には、東日本大震災や中部電力浜岡原発の停止に伴う電力不足に対応するため、事務所で着用できるクールビズサンダル(第一弾)の開発を桑名市と共同で行いました。
(桑名版クールビズサンダル)
サンダルができるまで
桑名サンダルができるまでの工程を詳しく紹介します。
職人さんが1足1足こころをこめて仕上げていきます。
1)裏にスポンジを貼った生地を鼻緒の形にカットします。
2)鼻緒を縫製します。(鼻緒完成)
3)い草の天板(中敷)と底・ヒールを裁断します。
4)接着剤を塗ってヒールと底を貼りあわせます。
5)回転する刃物で底の周りを削り形を整えます。(底完成)
6)天板(中敷)を縫製し鼻緒の通す穴を開けます
7)天板に鼻緒を通して接着剤を塗ります。
8)ラスト(足型)に合わせて鼻緒を接着します。
9)天板と底に接着剤を塗り乾燥させてから貼り合わせます。
10)圧着機で押えてシールを貼りキズなどが無いかチェックします。
11)サンダルの完成!!
桑名で生まれた商品
松阪もめん雪駄(2007年企画開発)※現在は販売しておりません。
三重県の伝統工芸品松阪もめんとのコラボレーション作品
第49回(平成20年度)全国推奨観光土産品審査会で推奨緒品
日本古来の「粋」を履く
日本における木綿の発祥地と言われる三重県松阪市。
現在でも、歌舞伎役者が縞の着物を着ることを「マツサカを着る」と言うほど、松阪もめんは江戸時代の「粋」なファッションでした。
そんな、江戸時代より庶民の布として愛用されてきた三重県の伝統工芸品「松阪もめん」の「藍色とストライプの縦縞」の風合をそのまま雪駄に取り入れました。
木綿特有のさらっとした感触が足に心地よく、吸湿性にも優れているので、快適な夏を演出してくれます。
らくらく草履(2009年企画開発)※現在は販売しておりません。
桑名の地場産業である「桑名のサンダル」を日本中に広めようと日々試行錯誤し、地元のホテル『花水木』様の協力を得て、毎日着物と草履で接客する接客係さんの声を元に約一年半をかけて開発した草履です。
長時間草履を履く、ホテルや旅館の仲居さんたちにとって足の負担を軽減する草履です。
名古屋のテレビ局の取材も受けました。
外部リンク
桑名物産振興協会ホームページ http://www.kuwana.ne.jp/bussan/(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
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