更新日: 2025年2月21日
ここから本文です。
桑名市「多度中部送水場」で検出された化学物質(PFOS及びPFOA)について
PFOS及びPFOAと水質管理目標について
有機フッ素化合物であるPFOS及びPFOAは、独特の性質(水や油をはじく、熱に強い等)を持ち、はっ水剤、消火剤、コーティング剤等に用いられてきた化学物質です。
国内においてPFOS、PFOAの摂取が主たる要因とみられる個人の健康被害が発生したという事例は確認されておりません。どの程度の量が身体に入ると影響が出るのかについてはいまだ確定的な知見がなく、現在も国際的に様々な知見に基づく検討が進められています。
環境省における位置付けは、「水質基準項目*1」ではなく、令和2年4月から「水質管理目標設定項目*2」とされました。
全国の水質検査地点は約9500地点ありますが、国が「水質管理目標設定項目*2」にPFOS、PFOAを指定した後も、全国における検査地点数は、令和2年度で589地点、令和3年度で1247地点となっており全国的に調査をしている水道事業体は少ないですが、本市は、水道水の水質に万全を期すため、令和2年度より調査を行い、9地点で水質検査を行っております。
[*1.水質基準項目:水道法に基づき検査しなければならない項目。遵守・検査義務があります。]
[*2.水質管理目標設定項目:評価が暫定的など、将来にわたり水道水の安全性の確保等に万全を期する見地から、水質管理上留意するべき項目。遵守・検査義務はありません。]
これまでの経緯
令和2年8月
令和2年4月に要検討項目から水質管理目標設定項目へ位置づけが変更されたため、水質検査を開始しました。
多度小山配水区(多度中部送水場)で暫定目標値を超える数値が検出されました(290ng/L*3)が、令和2年5月に多度地区で火災が発生し消火剤を使用されたこと及び、外的要因の影響が受けづらい深井戸だったため、また毒性の知見が確立しておらず、経過観察を実施することとしました。
[*3.ng(ナノグラム):1ナノグラムは10億分の1グラムです。]
令和3年8月
水質検査を実施し、多度小山配水区(多度中部送水場)にて暫定目標値を超える数値が検出されました(170ng/L)が、数値が降下傾向であったため経過観察を続けることとしました。
令和4年10月
令和4年8月に行った水質検査結果を確認したところ、数値の低下は見られなかった(230ng/L)ため、多度中部送水場を停止し、多度北部配水場に切り替えました。停止後、多度小山配水区の水質検査を緊急に実施し、測定可能数値以下(検出されず)を確認しました。
現在の状況(令和5年7月現在)
桑名市内すべての地区の水道水において、有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA)の合算値は水質管理目標設定項目の暫定目標値(1リットル当たり50ナノグラム)以下となっております。
現在、本市は全ての調査地点で1リットル当たり5ナノグラム以下になっています。
本市の取組
令和5年11月9日付けで環境大臣、厚生労働大臣宛てに、「水道水における有機フッ素化合物の評価及び取り扱いに関する要望書」を提出しました。
PFOS及びPFOAに関する国への要望について(PDF:381KB)
有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA)の水質検査をすべての検査地点で継続し、検査結果をホームページにて掲載していきます。
PFOS、PFOAに関するQ&A
お問い合わせ
こちらのページも読まれています
同じカテゴリから探す
- 配水区域図
- 桑名市「多度中部送水場」で検出された化学物質(PFOS及びPFOA)について
- 上水道配管図
- 水道水における有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA)について
- 桑名市水道事業に関するPPP/PFI提案窓口
- 申請書ダウンロード【水道課・給水工事申込関係】
- 申請書ダウンロード【水道課・専用水道など】
- 新型インフルエンザに対する水道水の安全性について
- 民法改正に伴う給水契約の定型約款のお知らせ
- 指定給水装置工事事業者の指定更新
- 貯水槽水道について
- 水道施設の耐震化について
- 水道水の塩素臭(カルキ臭)について
- 桑名市水道水源保護条例
- 水道メーター取替のお知らせとご協力のお願い
- 水道の使用開始・中止は
- 水質検査結果一覧
- 桑名市指定給水装置工事事業者
- 水道の給水・修繕工事
- 鉛製給水管について
- 第1次配水管網更新計画
- 桑名市加入者負担金
- 桑名市新水道ビジョン
- 公道で水もれを発見したら