更新日: 2022年2月1日

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町屋御用水

江戸時代の初め、桑名城の築城とともに城下町の町並みも整備されるなか、水の確保が緊急課題となりました。

4代桑名藩主、松平定行(さだゆき)は上水道の建設を命じ、1626(寛永3)年より着手したのが「御用水道」、通称「町屋御用水(まちやごようすい)」です。

桑名は木曽・長良川の河口に位置し、元々は海であった場所に泥や砂が堆積してできた低湿地帯のため、水質が悪く飲料水を得るのが困難でした。そこで町屋川から水を引いた水道をつくり、町内の主要道路の地下に筒を埋め、所々の道路中央に正方形の升を開けて、一般の人々が利用しました。これを「通り井」といいます。

久波奈名所図会(長圓寺蔵)のうち「通り井」
【桑名市指定文化財】《久波奈名所図会》(長圓寺蔵)のうち「通り井」

 

「町屋御用水」は、町屋川を水源とした全長約2kmの水道です。町屋川から吉津屋御門(今の鍛冶町・旧ふれあい教室)まで開渠(かいきょ)で通され、ここから先へは地中の樋管(ひかん)を通って城内及び城下の町へ水が運ばれていました。こうして「町屋御用水」は、明治時代に近代水道(諸戸水道)が開通するまで約280年間もの間、桑名町民の生活を支えていました。1962(昭和37)年、工事のため道路を掘っていて、「通り井」跡の一つが発見されました。現在は道路面に「井」と書かれた石がはめこまれています。

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