更新日: 2023年10月27日
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家庭でできる事前対策
防災の一番の基本は、自分で自分の身を守る「自助」、個々の家庭での防災です。
自分がケガをしてしまったら、家族を救うことも隣人を助けることもできません。
そうならないよう、家庭では次のような備えをしておきましょう。
家の中に安全な場所を確保しよう
家具を固定したり、配置を考えたりして、家具の下敷きにならないような場所をつくっておきましょう。
非常持ち出し品を用意しよう
飲料水や食料、薬、避難者カードなどをすぐに持ち出せるように準備しておきましょう。入れ物は両手が自由になるリュックサックがおすすめです。
家族で話し合っておこう
家族がばらばらにならないよう、避難場所やいざというときの連絡方法などを決めておきましょう。有事のとき、電話は通じません。
地域の防災訓練に参加しよう
頭ではわかっていても、いざというときには思い通りに行動できないものです。地域などで防災訓練が行われるときは、是非参加しましょう。
家の中での対策
阪神・淡路大震災での犠牲者の死因を見ると、8割強が倒壊した建物や転倒した家具などの下敷きになったことによるものでした。このことは、建物の耐震化や家具類の転倒防止措置をとることで、人的被害をかなり小さくできることを示しています。
家具類の転倒防止対策は、建物の耐震化に比べれば手軽に実施できるものですし、建物が安全でも家具が転倒するようではいけませんから、皆さんの家庭でも早急に実行するようにしましょう。
出入り口や通路に物を置かない
建物外部への避難路を確保するため、玄関や廊下に物を置かないようにしましょう。
寝室などには家具を置かない
家具は人の出入りの少ない部屋へ置くようにします。無理な場合は少しでも安全なスペースができるように配置を考えましょう。
家具などの転倒や落下を防ぐ
家具と壁、柱の間に隙間があると転倒しやすくなります。壁などによりかかるようにしたり、器具を使って固定したりしましょう。
家具の転倒や落下を防ぐ方法
たんすや本棚
L字金具や支え棒で固定する。二段以上重ねている場合は、つなぎ目を金具で連結しておく。
テレビ
家具の上などに置くのは避けて、できるだけ低い位置に固定して配置する。
冷蔵庫
扉と扉の間に針金などを巻いて、金具で壁に固定する。
ピアノ
本体にナイロンテープなどを巻きつけ、金具で固定する。脚には滑り止めをつける。
食器棚
L字金具などで固定し、棚板には滑りにくい材質のシートなどを敷く。重い食器は下、軽いものは上に置く。扉が開かないように器具をつける。
照明器具
チェーンと金具で数か所を留める。
家の周囲での対策
家の中の対策が済めば「もう安全」というわけではありません。家の周囲の危険防止も大切です。家の周りに危険はないか、点検しましょう。
屋根
屋根上のアンテナや屋根瓦が落下する危険性があるので、必要に応じて補強しましょう。
ベランダ
ベランダに物が置いてあると地震の揺れで落下するおそれがあります。植木鉢などは整理整頓して、落ちる危険性があるような場所には何も置かないようにしましょう。
窓ガラス
揺れによって窓ガラスが割れることがあります。飛散防止フィルムが効果的です。
プロパンガス
ガスボンベが倒れ、ガスが漏れるかもしれません。鎖などで確実に固定しましょう。
ブロック塀
鉄筋が入っていないものや、控壁のないもの、ひび割れたり傾いたりしたものは大変危険です。補強するか、生け垣などに変更しましょう。
備蓄品を準備しよう
大災害であればあるほど、被害は甚大で広範囲に及びます。
こんなとき、防災関係機関の救援物資類は、すぐには皆さんのもとへは届きません。また、被災地外からの応援も、被災地の中でも被災者や負傷者が多い大都市などに集中し、それ以外の都市で応援が始まるには時間がかかるかもしれません。組織的な救援が始まるまでは、私たちは自分たちの力で生き延びなくてはなりません。
少なくても、3日間程以上は自活できるよう、備蓄品は必ず用意しましょう。
飲料水
1人1日3リットルが目安です。
非常食
火を通さなくても食べられる物を用意しましょう。ローリングストックが効果的です。
携帯ラジオ・懐中電灯
乾電池などで利用できるものがベストです。
燃料類
卓上コンロやカセットボンベ、固形燃料など。
医薬品
常備薬、絆創膏、傷薬、包帯など。
日用品
マスク、タオル、生理用品、ティッシュ、ウェットティッシュ、洗面用具などは少し多めに準備しておくと便利です。
小銭
大規模災害時は停電する可能性があります。小銭は公衆電話の利用に使えます。
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