更新日: 2025年8月25日
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歯周病と全身疾患の関係
歯周病とは
歯周病とは、歯垢(プラーク)の中の細菌によって歯のまわりの歯ぐきや骨に炎症が起きて、やがて歯を支えている骨が溶けてしまう病気です。痛みが出にくく、気づかないうちに進行し、最終的には歯がぐらついて抜けてしまうこともあります。
歯周病が引き起こす全身疾患
歯周病は単なる口腔疾患にとどまらず、私たちの全身の健康に深い関わりがあります。
心疾患・脳卒中
歯周病は、歯ぐきの炎症や歯周病菌が血流に入り込むことで、血管の内側に慢性的な炎症を引き起こします。この炎症が動脈硬化を促進し、血管壁にプラーク(脂肪やコレステロールのかたまり)ができて血流が狭くなったり血栓ができやすくなったりします。その結果、冠動脈が詰まる心筋梗塞や、脳の血管が詰まる脳梗塞のリスクが高まるとされています。
糖尿病
歯周病と糖尿病は互いに悪影響を及ぼしあう深い関係があります。歯周病の炎症によって出る物質がインスリンの効きを悪くし、糖尿病を悪化させます。また糖尿病は免疫力を低下させて歯周病を進行させやすくするため、両者は悪循環の関係にあります。このため、歯周病の治療は糖尿病の改善にもつながるとされています。
低体重児出産・早産
歯周病が悪化すると、歯周病菌や炎症物質が血液を通じて胎児に影響を及ぼし、子宮の収縮を促進して早産や低体重児出産のリスクが高まります。特に重度の歯周病の妊婦は、健康な人と比べて低体重児を出産する確率が約7倍にもなるとされています。妊娠前から歯科検診を受けて歯周病を予防・治療することが大切です.
誤嚥性肺炎
歯周病が進行すると多くの歯周病菌が口の中にたまり、その菌が食べ物や唾液と一緒に誤って気管に入り込むと誤嚥性肺炎を引き起こします。特に高齢者は嚥下機能の低下で誤嚥しやすく、歯周病菌が肺に入りやすいため、口腔内の清潔を保つことが誤嚥性肺炎の予防にとても重要です。
歯周病の予防
歯周病予防には、定期的な歯科受診がとても重要です。歯科医院での定期検診では、歯や歯ぐきの状態をチェックし、歯石や歯垢(プラーク)の除去、歯みがき指導などの予防ケアを受けられます。歯周病は自覚症状が出にくく進行しやすい病気なため、かかりつけ歯科医を持ち継続的にメンテナンスを受けることが、健康な歯ぐきを保つために効果的です。
詳しい内容は「歯周病の予防」(桑名市ホームページ)をご覧ください。
歯科検診を受けましょう
桑名市では20歳・30歳・40歳・50歳・60歳・70歳の節目の年齢の方を対象に歯科検診を実施しています。
詳細は、「桑名市歯周病検診」のページをご覧ください。
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