更新日: 2025年3月10日

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女性の健康づくり

女性のライフステージと健康

女性の健康には、女性ホルモンが深く関わっています。そのため、女性のこころやからだは、女性ホルモンの働きにより、ライフステージや、妊娠や出産などのライフイベントによって、繊細に変化します。各ライフステージ等により気を付けたい病気や症状も変わってきます。

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                        【出典】厚生労働省 働く女性の心とからだの応援サイト

思春期

「思春期」は子どもから大人へ変わっていく移行期全体を指します。この時期には女性ホルモンが増えることにより、二次性徴と呼ばれる身体の変化があらわれます。また、心にも大きな変化がある時期です。心も身体も不安定な時期だからこそ、身体や性について正しい知識を知り、健康的な生活習慣を身につけましょう。

知って欲しい”プレコンセプションケア”

女性の健康づくりは、10代以降の若い世代から始まっています。将来の妊娠・出産を考えながら健康に向き合うことの大切さが注目されています。

桑名市ホームページ プレコンセプションケア(別ウィンドウで開きます)

性成熟期

就職、結婚、出産などさまざまなライフイベントにより、生活や環境が大きく変化する時期です。また、同時に女性ホルモンの分泌がピークになるため、月経困難症などの月経トラブルが増加したり、子宮の病気(子宮内膜症、子宮筋腫、子宮頸がんなど)にも注意が必要な時期です。日常生活に支障が出るほどのひどい月経痛や、月経時以外の出血(不正出血)などの症状がある場合は、放置せず早めに婦人科を受診しましょう。特に症状がない場合でも、健康診断やがん検診などを定期的に受診し、普段から健康管理を心がけましょう。

更年期

個人差はありますが、平均的な閉経の年齢は約50歳といわれており、閉経を挟んだ前後各5年、合計約10年間を更年期といいます。女性ホルモンが急激に低下しはじめ、心身に様々な症状が現れる更年期障害が起こる人もいます。また、生活習慣病にも注意が必要になります。引き続き健診(検診)などの健康管理を行い、気になる症状があればかかりつけ医に相談しましょう。

桑名市ホームページ 更年期障害について(別ウィンドウで開きます)

老年期

女性ホルモンの分泌量が少なくなります。更年期の体調不良が安定する一方で、女性ホルモンによって保たれていた骨、皮膚、血管などの健康が損なわれやすくなり、加えて、閉経以降は生活習慣病のリスクも高まります。また、女性ホルモンの減少によりうつ症状が現れることもあります。気分がすぐれないときは無理をせず、心療内科や精神科を受診しましょう。

女性のがんと病気について

乳がんと子宮がん

女性特有の乳がんや子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)など最近では若年層でもそのリスクは高くなってきています。初期には自覚症状が出ないことが多いため症状がないうちに検診でみつけて治療をすることが大切です。定期的に検診を受け、自分の身体と向き合いましょう。

<国が受診を推奨する年齢と受診間隔>

  • 子宮頸がん検診は、20歳から2年に1度定期的に受診してください。
  • 乳がん検診(マンモグラフィ検査)は、40歳から2年に1度定期的に受診してください。

桑名市で実施しているがん検診について。

桑名市ホームページ 桑名市がん検診のお知らせ(別ウィンドウで開きます)

その他の病気

上記の他に、女性特有のがんには卵巣がん・卵管がんがあります。がんが初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。服のウエストがきつくなる、下腹部にしこりが触れる、食欲がないなどの症状をきっかけに受診し、卵巣がん・卵管がんであることがわかる場合もあります。お腹が出てきた女性は、ダイエットしようと気にするかもしれませんが、お腹「だけ」が出ている場合は、卵巣がん・卵管がんの症状かもしれません。

また、骨粗鬆症は圧倒的に女性、特に閉経後の女性に多くみられ、女性ホルモンの減少や老化と関わりが深いと考えられています。骨粗鬆症になっても、痛みはないのが普通です。しかし、転ぶなどのちょっとしたはずみで骨折しやすくなります。骨粗鬆症を予防するためには、カルシウムの摂取とビタミンDを体内で合成するために必要な日光浴に加えて、ウォーキングや筋力トレーニングなど、骨に刺激が加わる運動が推奨されています。

女性の健康づくりのポイント

生活習慣を整えよう

運動:普段から積極的にからだを動かすことは、生活習慣病予防や骨粗鬆症予防、メンタルヘルスなどに役立ちます。運動が苦手な方もまずは10分、家事や通勤、通学、買い物のための歩行などの身体活動を増やすことから始めましょう。

食事:基本は1日3食、主食、主菜、副菜が揃うことです。これにプラスして「牛乳・乳製品」と「果物」を摂りましょう。基本を整え、美味しく食べましょう。また、美味しく食べるために、お口の健康も意識しましょう。

睡眠:個人差等を踏まえ、日常的に質・量ともに十分な睡眠を確保し、心身の健康を保持することが大切です。高齢者は長い床上時間が健康リスクとなるため、床上時間が8時間以上にならないようにしましょう。

「やせ」や「肥満」に注意

「やせ」も「肥満」も注意が必要です。無理なダイエットによる「やせ」は無月経や低体温、美容にも悪影響を及ぼします。また、女性に多い低血圧や貧血も「やせ」が関係していると言われています。「肥満」は生活習慣病の原因になるばかりでなく、ホルモンの分泌バランスを狂わせ、月経不順や不妊の誘因になることもあります。BMI値(体格指数)を目安に体重のコントロールに気を付けましょう。

定期的に健診を受けよう

生活習慣を整えたうえで、経年的に体の変化を確認する、生活習慣病を早期に発見し、早期に治療をするためにも健診を受けましょう。健診を医療機関で受けると、気になる症状があったときのかかりつけ医として相談しやすくなります。40歳を過ぎ、更年期になると生活習慣病のリスクが急に高まるため、健診を健康管理に役立てましょう。

  • 桑名市特定健診:受診日に桑名市国民健康保険に加入している方で、40~74歳の方は下記のページで詳細をご確認ください。

桑名市ホームページ 桑名市特定健康診査のお知らせ(別ウィンドウで開きます)

  • 桑名市国民健康保険以外(健保組合、協会けんぽ等)に加入の方は、勤務先等へお問い合わせください。
  • 75歳以上の方は後期高齢者健診があります。

三重県後期高齢者医療広域連合ホームページ 後期高齢者医療制度(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

女性の健康週間

厚生労働省では、毎年3月1日から3月8日までを「女性の健康週間」と定め、女性が生涯を通じて健康で明るく、充実した日々を自立して過ごすことを目指しています。

女性の皆さん、この機会に、自分の健康について考えてみませんか。

関連サイト

お問い合わせ

保健福祉部 保健医療課

電話番号:0594-24-1182

ファックス番号:0594-24-3032